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アーティスト 小川智彦がつくる木造和船 船の図面から引くことで見えること


 

 

「アーティスト 小川智彦がつくる木造和船 船の図面から引くことで見えること」

 

2015年の9月、魚々座にある造船所に氷見の杉とアテの木が運び込まれた。アーティストの小川智彦さんは、大きな一枚の杉板を向き合い、これから作る船のイメージを膨らませていた。

小川さんは、この前年に氷見の船大工 番匠光昭さんに弟子入りし、大型の木造和船テント船の造船に関わった。しかし、一人で和船を作るのは今回が初めて。

まして今回小川さんがしようとしていることは、ちょっと挑戦的だった。長い年月を経て完成された船の板図(スンプルな線で描かれた図面)を使わず、自らのイメージする船を板図にしてオリジナルの船を和船の技を使って作ろうという。

板図とはそれぞれの船大工の家で代々ブラッシュアップされ完成された、大切な財産のようなものでたくさんの秘密がシンプルな線に込められているという。

しかし、今回はそれを使わない。小川さんは自ら板図をPC上で引き、魚々座のFab Labのレーザーカッターで図面を板に刻んだ。軽くて早くて颯爽と海へ漕ぎ出す、そんなイメージを板図に込めた。

 

 

アーティスト 小川智彦がつくる木造和船 船の図面から引くことで見えること from on Vimeo.

 

小川さんの話から、人がものを作る時の向き合い方が今回のプロジェクトの最大のポイントなのかもしれないと感じた。何もないところから、自然と向き合い、自分の経験と知恵を総動員してものづくりに向き合う。

小川さんの船作りは、2016年2月まで続いた。その様子は4つのepisodeとして、魚々座の「海のアーカイブ」で今後随時見ることができる。