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氷見で灘浦海岸で塩づくりをしたよ


読者のみなさん、はじめまして。今年の4月から地域おこし協力隊として氷見市に移住しました岩村です。ふだんは市内北部にある長坂という集落の棚田で、自ら農業に従事しつつ地元農家が作る棚田米のブランド化に取り組んでいます。長坂の棚田は「日本の棚田百選」に認定されており、ここから望む富山湾と立山連峰の眺めはとても美しいので、ぜひ一度足を運んでみてください。

さて、先日、海藻研究所の新井章吾先生にお越しいただき、氷見の灘浦海岸で塩づくりをしました。新井先生は全国各地の海に潜り、海藻の研究を通して海の美しい環境づくりに尽力されています。水産加工会社への技術指導なども行っており、幅広い分野でご活躍されています。

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詳細はここでは割愛しますが、新井先生の学説では、山からの地下水脈を通じて海底から淡水ではなく海水の湧水が出ているとのこと。その海水から作った塩は山の栄養素を蓄えているのでミネラルが豊富で、にがりをとる必要なくおいしい塩ができます。
各地の海ごとに微妙に味や成分が違うようで、灘浦海岸のは他県の海と比べて「とてもおいしい」とのことでした。おそらく山がある程度整備されており、途中で水の流れを遮るような砂防ダムなどがほとんどないからではないかとおっしゃっていました。

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今回は灘浦海岸の海底湧水で作った塩、能登の揚げ塩、佐渡島の塩などを、違いがわかるよう長坂の棚田米にかけて食べ比べてみました。海底湧水の塩は「まろやかだけど苦みがない」感じで、他産地の塩と比べてもまったく遜色なく、むしろいちばん好評でした。
また、ちょうどこの日は満月だったので、月の引力によって湧水量がふだんより多く、よりおいしい塩ができたようです。

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ちなみに、昔の人はこの海底湧水の存在を感覚的にか知っていたようで、氷見でおいしい塩がとれることと、このあたりでたくさんの遺跡が発掘されていることには大きな関係があるのかもしれません。

山と海、そして歴史文化がつながり、またひとつ氷見の魅力を再確認することができました。

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