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《特別編》靴屋の愛 魚の革を見にアイスランドへ行く(靴屋の愛 魚の革づくり奮闘記 vol.7)



 

3月上旬、アイスランド。
アイルランドとよく間違われるのだが、アイスランドは北ヨーロッパの北大西洋上の小さな島国です。(北海道と四国を合わせた面積に人口はなんと30万人!)
アイスランドに来た理由は、魚の革!
私が魚の革を鞣す事を始めた時に見つけたのがアイスランドにあるフィッシュレザー会社、アトランテックレザー。そこでつくられた魚の革はとても美しく、魅力的で、作るならこんな革が作りたいと目標にしてきた。会社のある場所も海の近くで、氷見の風景ととても似ていて親近感がわいてきて、絶対に行きたいと想い続けていた。その憧れの地にやって来たのだー!!!
日本から18時間、長い移動も緊張と興奮であっという間!というのは大げさだが、まったく苦にはならず、帰国する時の気の重さといったら・・・帰国後しばらくはアイスランドロス。それくらいにアイスランドという国、そこに住む人達はとても素晴らしくて素敵でした。アイスランドの魅力についてはみんなに知ってもらいたくて書きたくてしょうがないのですが、それはいつの日にかぜひ!!

 

こんな風景がずっと続く
こんな風景がずっと続く

 

アトランテックレザーは首都レイキャビックの北側に位置しているソイズアールクロークルという小さな港町にあります。

キャプチャ

永遠に続く広大な台地と大小さまざまな山を越えて、ようやく海が見えてきた。
海の向こうには山があって写真で見た風景そのもの、氷見の風景とにている。でもテトラなどの人工的な物がほとんど見当たらず、ありのままの自然の姿がそこにあった。すごい開放感だ。

 

 

立山連峰ではないけれど
立山連峰ではないけれど

 

こちらは朝日山公園から見た氷見

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こちらは、ソイズアールクローク。似、似てる・・・

https://www.flickr.com/photos/frightenrabbit/3632577910
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ソイズアールクロークルの町には大きな建物が無くとても見通しがよい。建物はピンクや黄色、水色などの淡い色がちょこちょことあったりしてとってもかわいいらしい雰囲気の町。
憧れのアトランテックレザーは海を背にして建っていた。
「ついに来たーーーー!!!!」

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重い扉を開けて中に入ると、メールでずっとやりとりしていたセールスマネージャーのシーラさんが出迎えてくれた。
「シーラさーーん!!私は会えて嬉しいよ~~~涙」
シーラさんはとてもチャーミングで個性的な人で、なんだか目が離せない人だ。後で聞いてみるとバンドでボーカルをしているそうで、どうりで雰囲気のある人だったんだな~と思った。
シーラさんは先日までパリで開催されていたファッション素材の見本市に出展しており、今シーズンの革見本を色々みせてくれた。
今まで写真でしか見た事がなかっただけに、本物を目にして手にして感動!
すごくカラフルで鱗模様がくっきりと綺麗に残っていて、手触りはとてもソフト。
私が鞣した革とは大違いだ。
そして驚いたのはその革の種類の豊富さである。

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すごすぎる・・・・こんなの真似できないよー、目の前がクラッとした。

頑張れ私!まだ序盤だよ!
続いて見せてくれたのは、その革で作られた商品だ。シーラさんと新作のフィッシュレザー

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洋服、鞄、靴、などなど。スニーカーはナイキだし、鞄はフェラガモ!なんともワールドワイド!一流ブランドに使用されているとはーーー!比べた私のバカバカバカ!!

ナイキ
ナイキ
フェラガモ
フェラガモ
お洋服もあった!
お洋服もあった!

そして頭上に輝くトロフィー!
2016年にはワールドレザーマガジンから欧州部門で最優秀鞣し工場を受賞しているではないか!欧州だよ!革の本場!!そんな強豪のタンナーぞろいでの最優秀賞とは!すごいです!!
そしてこの工場のすごいところは革のクオリティだけではない。環境の維持持続可能性を非常に重視しているのである。地熱、風力、水力、温泉などの自然エネルギーを最大限に利用しているのだ。アイスランドという国がどのように自然と向き合っているのかこの会社だけみていてもとてもよく分かるような気がした。ほんと素敵な国だな〜。
捨てられる魚の皮の再利用だけでなく再生エネルギーで捨てられる皮を鞣す!鞣す材料は自然に負荷をかけない物を使用して。そんな革作りがしたい!と刺激をうけ、興奮しっぱなしでいよいよ工場にレッツゴー!!!

(つづく)